時効警察 第6話

「恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」

恋した相手は時効間近の逃亡犯だった。・・・十文字さん、切ないねえ。いつもの痛いキャラはどこへやら。渋かったぞ。

霧山くんも、時効事件を捜査するのが嫌になったとか時効になる前に解決しなくちゃとかまともなこと言っちゃって、いつになくシリアス。遊園地でぐるぐる回りながら十文字を説得する場面は笑っちゃったけど、ああいう可笑しなシチュエーションがなければ結構まともなドラマだったよなあ。

なんだか今までとあまりにも違うトーンなので、最初はビミョーだなあと思ったけど、たまにはこういうのもアリかも。「タイガー&ドラゴン」で言うと「厩火事」の回みたいな感じ?十文字がレイコ(森口瑤子)を逮捕する場面は、不覚にも泣いた。十文字の表情が凄かったのと、レイコの娘・真弓が涙を流していたのとで、つられてしまったよ。

しかしレイコ、というか茗荷谷かよ子はなんで時効前に戻って来たんだろうなあ。事件当時住んでた場所に戻ってきたら、捕まる可能性高いだろうに。もう捕まってもいいや、みたいな気持ちがどこかにあったんだろうか。娘に通帳渡してたしね。

ところで今回の脚本・演出って、4話「犯人の575は崖の上」と同じ園子温なのね。全然テイスト違うじゃん。別の作家かと思った。レイコが都電に乗って過去のことを思い出す場面で、過去と現在が交錯する演出が良かったな。

小ネタは少なめだったけど、拾っとこう。

  • 「頭痛薬ありますかね」「どこが痛いの?」「えー、頭ですよー」「頭のどこが痛いの?前?後ろ?」「前も後ろもですね」「これが前用で、これが後ろ用」と、差し出された薬は「ヨクナールF」と「ヨクナールB」。
  • 「ばれなくても罪は罪なの。ばれなかった罪は一生かけて償わなきゃいけないんだよ。ばれるから罪じゃない。ばれない罪こそ背負う罪なんだよ」お、霧山くん、いいこと言うな。
  • なぜかパンク風ファッションにされちゃう三日月ちゃん。万引きと勘違いされた霧山くんを助けに来るも、全然説得力なし。
  • しかしああいうファッションになると、なんでセクシー外人みたいな言動になっちゃうのか。霧山くんも「どうしたんだよ、ナンシー」って。
  • 「うすうす」
  • 熊本さん、58歳か!定年近いんじゃん。
  • 「こーら、飲むな!」わはは、しょーもないオヤジギャグ。
  • レイコの耳が動いた!「トミーとマツ」か!
  • 「造りかけの無駄なダムを壊す、無駄な行政とおんなじです!」
  • 指鳴らして「もしも 明日が 晴れならば」を歌いだす蜂須賀&諸沢。素で楽しそうだなー。
  • 15年前の都電は黄色だったのかー。知らなかった。えー、でもこれどうやって撮影したんだろう。CG?
  • 「もしも 明日が 晴れならば」を歌う十文字と三日月ちゃん。なんですか、この妙なミュージカル風シーンは?
  • つり革で一回転する十文字。“くるり”って効果音入ったぞ。
  • 三日月ちゃん、お水系ファッションも似合うなあ。
  • 「おやおや霧山くん、釣りですか」って「ぶらり途中下車」風のナレーションを自作自演しながら釣りをする霧山くん。
  • 指名手配のポスターに書いてある犯人の特徴。「駄洒落に弱い」「笑いのつぼにはまるとしゃっくりが止まらなくなる」「酔うと播州弁がポロリポロリとこぼれる」「酔うと語尾に「なーんちゃって」とつけたがる」「耳が動かせる」「くしゃみをすると必ず自分の噂をされていると思っている」細かいぞ!
  • レイコの店「スナック私」の周囲の店は「スナック俺」「PUB貴方」「BAR僕」。って姉妹店ですか!
  • 回想に出てきた交番の指名手配ポスターが、右にいくにつれてだんだん小さくなってた!こんなところで笑いを入れてくるとは。
  • 真弓に「誰にも言いませんよ」カードを渡す霧山くん。そうきたか!
  • 「今回でソノ・シォ~ンは終わりでショ~ンボリですが このドラマはフィクションであり・・・」そうか、園子温の担当は終わりなのか。