吾輩は主婦である #40

最終回はきれいにまとめたなー。タイトルが「こころ」っていうのも上手い!39話は「からだ」だったしね。ワガハイがどうやってみどりの体から出たのかはよく分からなかったけど、みどりが夏目漱石の墓の前で倒れていたということは、きっと漱石の魂はお墓に戻ったということなんだろう。明治に戻ったんじゃなくて、成仏したのかな。そういう意味では「遺書」ってのは筋が通ってたのね。

「たかしの夢」と「お金の問題」をどうクリアするのかと思ったら、「吾輩は主婦である」の原作権を持つみどりちゃんがミュージカル化を提案して、その台本と作曲を担当したたかし君が見事(?)音楽業界への復活を果たしたり、ワガハイが稼いだ原稿料や印税、パート代がかなりの額になっていたおかげでマンションに戻れたり、結局ワガハイさまさまなオチに、なるほど!と感心してしまった。

みどりを連れてきたのが、漱石の声をやっている本田博太郎本人だったというのも最終回ならではのサプライズ。しかもその声で、皆の前でみどり宛ての遺書を読み上げるんだから、よくできてるよ。ともに漱石を演じた本田博太郎から斉藤由貴へ、遺書が手渡されるシーンは何か不思議な感じがした。みんな拍手してたし、クランクアップのような雰囲気だったな。

それにしても、あー、とうとう終わってしまった。結局40話全部レビュー書いちゃったよ。前半はそれほど大変じゃなかったけど、後半は、おそらく今年に入って一番仕事が忙しい時期と重なってしまってなかなか厳しかった。でも2ヶ月あっという間だった。

さて最後もネタ拾い、いきます。

  • ワガハイなのかみどりなのか、口を開くまではその表情から分からなかった(分からないように演じた)斉藤由貴って凄い。
  • 「皆の衆ー!ワガハイが帰って来たよー!」ワガハイ、大人気だ。
  • 雑司が谷漱石の墓でロケやったのか!
  • 「読んでください」「そんな、私ごときがそんな、差し出がましいことを」「じゃあ、僕が読みましょうか」「吾輩は主婦である」「あぁー、読むんだ・・・」やっぱりスルーされるひろしに笑った。
  • 「忘れてはならないのは、姑ちよこの存在である」「あーびっくりした、忘れられてんのかと思った」ほっとするちよこ。
  • 「んー、どうやら誉めてないなこれは」たかしは性欲のことばっかり言われてるな。
  • 「明治と現代、時代は違うが、人間そのものは、さほど変わらん。心根のいい人間の周りには、おのずと心根のいい人間が集う。短気で、偏屈で、人間嫌いの吾輩が言うのだから間違いない。おまえは、幸せものである。この幸せを決して手放さぬよう、頑張りたまえ」
  • 「なんだか分からないけど、ワガハイさんていい人ね」「いい人。ああ、いい人ね」「いい人じゃ、ないと思う?」「え?違うの?」「そうね。一言で言うなら、面倒くさい人」「あと、近所迷惑な人」「いつもぷんぷん怒ってるしね」「そうそう、怖くて声もかけられないのよ」「でももう、会えないと思うと、淋しいですよね」一同シーンとなる。なんだろう、この演劇っぽい雰囲気。しんみりすると同時に可笑しくもあり。
  • 「吾輩は構わん!」「えええ」「あ、今のは練習です。ワガハイの」ってこれ、第1話で出てきた「練習です」ネタだー!
  • 「そうよ俺は、大雑把なおとーこーよー♪」うーん、暑苦しい!
  • ワガハイのせいでマンションが売れなくて、たかしが郵便局を辞めてしまったことを知って誤るみどり。
  • 「ワガハイは、僕たちを振り出しに戻してくれたんだよ。なんでもない日常に満足しそうな僕たちを、ちゃんとスタートラインに戻してくれたんだ。そう、なんでもないようなことが幸せだったなんて、僕は思わないぞ!そんなのは老人だよ。ねえ、人生はなんでも“ある”から、人生なんだよ。僕たちは、まだ37歳。ギリギリだけど、転げ落ちることも、駆け上がることもできる。まだ、ギリで旅の途中なんだ!」
  • 「やった!言ったそばから、夢がかなったよぉ〜」棒読みなミッチーに爆笑!
  • 結局、店先にピアノ置いたまま作曲してるたかし。
  • やすこが“騒音おばさん”になってる!「引っ越ーせ!引っ越ーせ!さっさと引っ越ーせ!」大爆笑!
  • ももえの夫が、たかしの後釜で郵便局員になってる!
  • ワガハイの通帳をヤン様DVDのケースに隠していたちよこ。
  • 「作曲に集中しすぎて、ジョン・レノンが乗り移った」ふりをするたかし君。ジョンとしてのボキャブラリーが貧困というみどりのツッコミに笑った。
  • ついに見つかった、やすこ宛ての遺書!「ハンカチ用意しな」と言って開けたらなまはげの絵だった。「似顔絵かよ!」っていや、似顔絵にすらなってないから。爆笑!