タイガー&ドラゴン「権助提灯」

予想が外れた!先週の予告で「昭和のタイガー&ドラゴン」っていってるのを見て、今回のオープニングは組長(鶴瓶)に違いないと思っていたのに。辰夫だったか!思わず、イボリーって叫びそうになっちゃったよ。

でも、小百合ちゃんと小春が知り合いだったというのは読みが当たった。劇中劇で正妻とお妾さんをこの2人が演じてるのを見て、そんな気がしてたんだよね。

で、これがそのままオチだったら全然おもしろくなかったけど、今回の焦点は妻と愛人の話ではなかったから、予想が当たったところで何の影響もないわけで。いや、元ネタのストーリーをそのままなぞらないということは分かっているけど、毎度毎度アレンジがうまいなあと思うよ。

ところで、今回とうとう組長の名前が明らかになった!そういえば組長・銀次郎・しずかちゃん親子の名字って何だろう?ってちょうど思ってたので、いいタイミングだった。しかも谷中と中谷、よく見たらそんなオチがあったとは〜。「ぼくの魔法使い」の町田と田町みたいだな。

さて、今回のツボと感心した点。

  • 前座より二ツ目のほうが出番が少ないのか〜。そしたら、二ツ目時代が長いと生活は大変そうだ。だから、どん吉(春風亭昇太)はずっと谷中家に住み込んでるのか?どん太も、それでテレビ出演との両立が可能なわけね、っていうか高座にはほとんど上がってないんだっけ。
  • 弟子の小虎は高級車、師匠は自転車、という対比がおもしろい!
  • 「しょっちゅう女房泣かしてんじゃねえかよ。言うだけかよ。この言うだけ亭主が」と小虎に言われて、ガーンという音が鳴る師匠。何、この取って付けたような効果音は!爆笑。
  • やっとメグミに名前を覚えてもらえた竜二。良かったね〜。しかしそのファッションはほんとにダッセェんだけど!素人目にもどうかと思ってしまった。
  • 組長の名前が「謙」だって!渡辺謙と同じ字じゃん!マツケンは?>健だよ
  • 極道サークル!
  • 上手いけど説得力のない竜二の落語。なるほど、前回淡島に指摘された「伸び悩んでいた」ってそういうことだったのかな。竜二が落語をやめた理由が見え隠れしてきたぞ。
  • メグミが帰ってこないかもしれない、と言われて全員で泣く林屋亭一門。やっぱり鳩っぽいねこのヒトたち。
  • どん兵衛がおタマでどん太の頭を叩いたとき、いい音したなあ。あれって効果音じゃないよね、本当に叩いてるよね。
  • 谷中家の玄関に、どん兵衛とどん吉の名前が入った札(?)が掛けてあったけど、あれは真打になるともらえるモノなのかな?
  • 娘にノリツッコミを教えるどん太夫妻。やっぱり芸人にするつもりか?
  • どん吉のギャグが出た!「メガネすっきり曇りなし、お鍋すっかり食うものなし」って!いつものやつってことは、鍋のときはいつもコレやってるんですかこの家は。
  • 今回はどん太の「ヅラ外し」と、小百合ちゃんが泣くお約束があった!けど、またまた違うパターンだな。
  • 師匠と小虎が小春に会ったのって、京都ってこと?いつもの浅草演芸場のあと、次の場面ですぐ小春のお店(の前)になったから、そのへんがよく分からなかったんだけど。いつ移動したんだ?
  • 師匠!「僕」とか言っちゃって、なんか気持ち悪いよ〜。
  • 鶴瓶の若い頃が長瀬だなんて!あんな背高くないだろ!でも長瀬の鶴瓶モノマネがこんなところでいかされるとは。結構うまいし。
  • どん兵衛の若かりし頃がオカジュンっていうのもかなり無理があるって!顔の造作が全然違うじゃん〜。
  • 「CLUB YO-SE」ってクラブ寄席か!しかもどん太がバイトを!「Yo!Yo!要相談」に思わず笑った。
  • 今回の噺「権助提灯」への導入はジャンプ亭ジャンプの寄席かあ。で、続きは師匠の高座で演じるわけね。
  • 荒川良々権助、ピッタリだな!小百合ちゃんは、劇中劇初登場だね。時代劇扮装になるとまた雰囲気変わるのね。大店の奥様という感じがよく出てる。もしくは武家の妻という感じもするし。さすがだなあ。
  • 権助提灯」は活字で読んでも結構おもしろい噺だったけど、こうして映像で見せられると、より一層おもしろくなる。
  • フランシーヌの場合は〜♪っていう歌、OB会会場のホテル入り口で流れてたのね。ビデオ観て気がついた。芸が細かいなあ。
  • 落語は人間を描いている。人間を知らなきゃ古典落語はできない。って確かにね。それは聴く側にもいえることなんだろうけど。
  • そして正ちゃん・謙ちゃん・小春の顛末は小虎流「権助提灯」として語られるわけね。ていうか、今回は本名かよ!師匠と一緒にツッコミ入れちゃったよ。
  • 権助が主人と家来の差を嘆いて「今度の世では主に生まれたい」と愚痴る場面が、「次生まれ変わったら、師匠か組長に生まれんべえ。弟子や構成員じゃダメだあ」にちゃんと変わっているのがおもしろかった。おでん屋半蔵の言うとおり、リアルすぎる!
  • 組長んちと谷中家を行ったり来たりしてるうちに、どんどん人数が増えていく!おもしろがってる竜二といい、車での移動といい、なんだか「三枚起請の回」みたいだ。
  • 虎児の初ジェラシー!ちょっとは人間らしい感情が分かるようになってきたんだね。
  • 「俺らもアレかなあ、年くったらどっちがホテル行ったか分かんなくなっちゃうのかな」「それはねえ!」
  • 寄席のお客さん、何を待ってるのかと思ったら。「じれっタイガー」はそんなに心待ちにされるほどのネタになってたのねえ。前回は喜んだの1人だけだったのに。
  • 師匠は今回もやっぱり封筒用意してなかったな。でもそこはあっさりスルーだ。
  • 手紙を書いたのはケンちゃんだったということで良いんだよね?ちょっといい話。案外ヤクザの組長のほうが純情なんだ、っていうのがおもしろいじゃないの。

次回は「厩家事」ですか。「落語百選 秋」に載っているようなので、また予習しなくちゃ。そして古田新太登場かー!しかも、清水ミチコと漫談?劇中劇でもパーマのどん太といい、リサに蹴られてる竜二といい、こりゃ予告見ただけでもおもしろそうだ。