時効警察 第3話

「百万人に無視されても、一人振りむいてくれれば人はしあわせ・・・じゃない?」

ちょっとイマイチだったなあ。面白いには面白いんだけど、1話2話とはノリが違ってて。「会話や演出すべてが小ネタ」というのが面白かったのに、今回はそういうのがほとんどなかった。十文字の登場シーンや食堂のシーンは面白かったけどね(豊原功補すっかり出オチキャラになってないか?なんか登場するだけで可笑しかったんですけど)。

3話の脚本・演出はオダジョの上司役でもある岩松了さんが担当らしいから、そりゃ違うのも当然だろうけど。個人的にはやはり三木聡テイストが好みだなあ。

なんていうか、作り手の美意識みたいなのが前面で出ていて、同じ感性の人じゃないと分かりにくいっていうか。藤沢夫人・道子(緒川たまき)が虚偽の証言をした理由が、自己顕示欲と美的感覚からきているという点と同じで、分かったような分からないような。ああそうか、「百万人にウケなくても1人ウケてくれればそれで良し」てことなのかな。

とはいえ、映像は結構面白かったかも。売店の新聞の差し込みとか、事件当時道子が住んでいたマンションを藤沢(田中哲司)が訪ねる場面とか。コップが倒れてお茶が流れていく演出が印象的。緒川たまきの着物姿や、藤沢家の居間(応接間?)の和洋折衷な雰囲気も良かった。

まあ、ファンとしては緒川たまきが見られただけでも良しとするか、という感じなのだけど、それでも小ネタ拾うぞ。

  • 三日月ちゃんのいけた花を勝手に「十文字くんのためでしょう」と言う蜂須賀
  • さりげなく股間を触る十文字
  • 「これ、アンタッチャブルケビン・コスナーが履いてたのと同じ靴ですよ」
  • 口笛吹きながらハンカチで靴を拭く十文字。もう、何もかもが可笑しいって、その姿。
  • なんでわざわざ財布を霧山に預けるかな?
  • 「太っちょの店員」
  • 三日月ちゃんが気になって仕方ない十文字
  • 「大文字さん、いつもかっこいいですね」「十文字だよ!」
  • 霧山の持っていた書類を奪って、わざわざ床で「時効」印を押す熊本さん。「これ、調べるんでしょ?」って、すっかり認知されてんのね霧山くんの趣味。
  • と思ったらナレーションでも「どうやら霧山修一朗くんの時効を迎えた事件を捜査する趣味は、署内で認知された気配です」だって。
  • 丸閥商事って○×商事?
  • 最初、藤沢役の人は「トミーとマツ」のトミーの人かと思った。田中哲司だったのね。
  • 食堂にて。サネイエの前に座る又来さん。席を立って蜂須賀の向かいに座るサネイエ。又来さんの前に座る熊本さん。サネイエたちのテーブルにやって来て座る又来さん。再び席を立ってどこに座るか迷うサネイエ。結局、鑑識・諸沢さんの向かいに落ち着いた。ちょっとビックリする諸沢さんと、微妙に笑顔のサネイエ。
  • 三日月ちゃん、ゆで卵取り過ぎ。
  • 霧山の自転車の停めっぷりが凄い。
  • 三日月ちゃんの部屋にあるテーブル、よく見たら逆さまにした飛び箱なのね!
  • 三日月ちゃんに言い寄る十文字。「よかったら今日のアフターファイブ、ツギャザーしない?」
  • 一度脱いだトレンチコートをまた着る十文字
  • 「なんかってなんだ?」「探してるって意味ですけど」「だったらそう言え!」
  • 霧山の奥さんかと勘違いされて嬉しそうな三日月ちゃん。
  • 道子が訪ねてきて、浮き足立つ警察署員たち。
  • 霧山くんが会っていた生け花教室の生徒(藤沢の愛人?)が、いかにも2時間サスペンスみたいな演技で可笑しかった。これってわざと?霧山くん、迫られてるし。
  • なんていうか、喫茶店で夫を叱りつける場面や、真相を告げにやってきた霧山たちを煙に巻く緒川たまきの口調がステキ。
  • 「本っ当に趣味なんですね」
  • 今回はメガネ外して推理しないのかと思ったら、最後に最後にあったよ。
  • 「私の刑は続いています」というのは皮肉で面白いけど、このドラマには合わないなあ。
  • なんで花瓶の中に財布が!
  • 二人でするのはつれションですが このドラマはフィクションであり 登場人物・団体名等は全て架空のものです

しかし道子は本当に社長令嬢だったのか?なのになんで売店で働いてたのか?結局よく分からなかったなあ。

来週は、予告を見た感じでは面白そうな気がする!