タイガー&ドラゴン「品川心中」

ううむ。なんと言っていいのやら。

言葉が見つからない(by竜二)

まさか虎児が捕まるとは思わなかった。うっかりテレビ雑誌であらすじを読んでしまったので、虎児がどこかへ行ってしまうらしいことは知っていたんだけど、刑務所だったとは〜(ってことだよね?)。

「猫の皿」あたりから、虎児が堅気の噺家になるかヤクザに戻るか選択を迫られそうな雰囲気が漂っているのを感じていた。でも、噺家になりてぇ、人を笑わせてぇ、と思っている虎児がヤクザに戻るなんてそんなはずはないと思っていた。だけど、世話になった組長と流星会に恩返しするにはこれしかなかったんだろう。

つまり「義理と人情」なわけで、いかにもこのドラマらしい世界観に沿った流れだったわけだ。もう、どちらを選ぶとか選ばないとかいう問題じゃあないんだ。今回の話を見て、ようやくそれに気がついた。

しかしまあ、このドラマが始まったとき、こんなオオゴトになろうとは誰が想像した?(と思うのは私だけか?)単純に笑える話で突っ走っていくのかと思ったら、泣かせる場面もうまく散りばめつつ、最後はこんな展開に・・・。「泣かせてぇんじゃねぇ、笑わせてぇんだよ」というのがこのドラマのキャッチなんだけど、いや、どっちかっていうと実は泣かせてますから!

  • おお!「まくら」が師匠かー。ということは、最終回は小竜なのかねえ。
  • あれ、いきなり師匠の「品川心中」に入っちゃうわけ?これまた新パターンか。
  • 無意識に落語が口をついて出てくるようになってしまった竜二。とうとう再入門を決意だ!
  • 師匠へお手紙を書く竜二。意外と達筆なことが判明。(竜二が書いた葉書の内容が、公式サイトに載ってました)
  • ついに帰ってきた竜二に、林屋亭一門がやけに優しい・・・と思ったら、竜二の妄想かよ!だまされた〜。
  • そして実際には、たもっちゃんにおいしいところ全部持ってかれる竜二。切ねえ〜。
  • 「うどんです」がウケて大喜びのうどんとどんぶり。
  • ウルフ商会の力夫の訪問で、場の空気が一変する谷中家。ヤスオ以上にしゃれにならない雰囲気だな。 ところで、力夫役の橋本じゅんさんて、「新選組!」で桜田門外の変に参加した水戸脱藩浪人・広岡子之次郎を演じた人だね!先週のレビュー書いた後で思い出した。
  • うどんの本名が村田すすむ(?)であることが判明。
  • オイオイどん兵衛師匠、本当に小虎に名前を譲るつもりなのか?でも小虎は、師匠がつけてくれた名前が好きだと言ってますが。それ聞いて、階下で泣いてる小百合ちゃん。
  • お染が金蔵に書いた手紙の内容を覚えられないと言う虎児。うん、私も覚えられないよ!でも舞台のそでで師匠と一緒に手紙の内容をつぶやいている竜二は、さすがだねえ。
  • 師匠の借金、あと230万円かー。
  • 金蔵が“たもっちゃん”に変わったとたん、お染と金蔵が青森訛りになったのが笑える。しかも「青森物産展」て!
  • 「人間だもの」相田みつをネタか?「マンハッタン…」でも出てきたな。
  • わあ、劇中劇に日向さん登場だ!
  • 組長に「大したもんだ」と落語をほめられた虎児、すごい嬉しそうな顔するなあ。
  • 腰から下がない白無垢姿の塚本くん「桟橋は長くたって、命は短けえや」「入る前によくかき回して」思わず笑いました。
  • 高田亭馬場彦!また出るとは思わなかった。
  • 落語界の人たちが230万円カンパしてくれるなんて〜。みんな優しい。なんだかんだと、小虎は好かれているんだねえ。
  • 「腰が抜けております」え?これがサゲなの?なるほど、この噺は前半・後半があるからこんな中途半端な終わり方なのね。
  • 「おまえらデーゲームの外野手か」わはは、確かにまぶしそうな顔だよ。
  • 「どんなに追い込まれたって、平気で笑ってられるのが本物なんだよ」このときはナルホドと思っただけだったけど、これって重要な伏線だったのね〜。
  • 腕時計を引きちぎった虎児。ちょっと鳥肌立ちました。これで、落語への想いを断ち切ったのかって。後戻りできなくなるんだなあって。それにしても、この長瀬の表情や動作は上手いねえ。
  • 「笑ってごらんよ」と師匠に言われてすぐ笑顔を浮かべた竜二。さすがだ。なぜかここでグッときた。その直後に「ドラゴン ドラゴン チャン・ドンゴン」を見てのけぞりそうになったけど。
  • 竜二のテーマカラーは赤だから、高座での着物も赤なんだね。あ、そういえば小虎は黄色の着物着てるな。虎だからか!(今頃気がついたのか)
  • 今回は、小竜が小虎風「品川心中」を高座で披露するわけか。だけど、よく考えたらこっちはレンタン自殺しようとしたオジサンたちとメグミの話なわけで、ウルフ商会に乗り込んだ虎児と銀次郎のことは別モノだったのね。
  • レンタン自殺を思いとどまるオジサンたち。「助けてください」って今回のキーワードか?劇中劇でサダヲも言ってたし。元ネタは「世界の中心で…」なのかなあ、やっぱり。
  • 「腰が抜けてしまっただ」なるほど、確かに品川心中のサゲになってるよ。けど、なんかいつものように「うまい!」という感じがしないのは、虎児たちの行動と直接関係がないせいか。はっきり言って、この際メグミの行動はどうでもいい気がしたし。
  • 高座の後の「よしこ」のシーン。でも今日は師匠と竜二だけ。いつもの取立てシーンがないのが、こんなに寂しいなんて!
  • そして、テレビで虎児の事件を知る師匠と竜二。「出来心」のときは、虎児が無事に帰ってきて、「よしこ」のテレビで「フランシーヌの場合は」を歌う師匠を見ていたのにねえ。
  • テレビを見た竜二、「小虎さん、笑ってるよ」そして師匠の目から一筋の涙。画面に映った虎児の笑顔。師匠の教えを、こんな形で実践するなんて・・・。
  • それにしても、流星会の事務所が襲われても警察沙汰にならないのに、なんでウルフ商会が襲われたら警察が出てくるんだろう。虎児ばっかり損してる気がするよ。

さて最終回は、「子は鎹」。この噺は「子別れ」の上・中・下のうち下にあたる部分だそうで、「落語百選 秋」には「子別れ」として中・下が収録されてます。

んで早速読んでみたんだけど、泣けるねえ〜。いや、これを元ネタにしたドラマになるから、きっと泣けるだろうという意味なんだけど・・・。公式サイトの「磯Pのここだけの噺」によると、「10話を見ないと最終回で泣けません!」とのことで、ということは、制作陣も最終回は泣かせるつもりでいるんだなと。

とはいえ、きっととびきりの笑いも用意されているに違いない!というか期待してます!

予告を見る限り、流星会は勢力を盛り返したらしく、銀次郎がなんだか羽振り良さそうで格好良くなってたし、日向さんも無事のようだし、なぜかヤスオもいたし、メグミは青森に帰らず谷中家にいるようだし、なぜか全員でナンを食べてたし、気になることが山盛り〜。そして何より、帰ってきた虎児がどうなるのか?楽しみだなあ。