氷菓と古典部シリーズ

8月に入ったあたりからアニメ「氷菓」の原作の古典部シリーズを買い揃え、コミカライズ版1巻まで買ってしまい、原作を読んだ後またアニメ版を見て「ここがこうアレンジされたのか」と検証するなど、なんだか急にのめり込んで楽しんでます(笑)。もともとは夫が録画していた「氷菓」を2話から見始めて、最初はふーんって感じだったんだけど、7話「正体見たり」で急にホータローが可愛く見えてから徐々にハマっていった。

いや、面白いよ。地味に面白い。ホータローのキャラクターが実にいい。千反田、摩耶花の女性陣も可愛いけれど、やはり私は息子がいるせいなのか、ホータローと福ちゃんが可愛く見えて仕方ない。で、中でもホータローが一番。京アニの作画がうまくて、キャラデザインが自分好みなせいもあるので、原作を先に読んでいたらどうだったか分からないけど。でも米澤さんの書く原作のホータローもかなり好きだ。そして原作の「はっきり明確な言葉は使わず、読者の想像に訴えるような表現をしつつも、読んだ人が皆ほぼ同じ感想を抱く*1」ような描写がとても素敵だと思う。

原作を読み始めたのは、アニメで「クドリャフカの順番」編の途中からだったので、アニメのネタバレを避けたくて、その次巻にあたる「遠回りする雛」を読んでから、1巻「氷菓」→2巻「愚者のエンドロール」と読み進め、クドリャフカの放送が終わる頃に原作クドリャフカ→再び4巻「遠回りする雛」→5巻「ふたりの距離の概算」まで読んだ。

ミステリーファンからは辛口な評価も受ける部分もあるみたいだけど、私はミステリーが好きなわけではないんだなと思うのは、これを青春小説として捉えているため、謎解きの部分の物足りなさはあまり気にならないっていうこと。なので、ミステリーを期待する人には向かないかもしれないけど、主人公の成長や周囲の人間との関係性の変化に興味が持てる人ならきっと気に入ると思う。

アニメはちょうど「クドリャフカの順番」編が終わって、単行本・文庫とも未収録の「連峰は晴れているか」が18話として放送されたところ。全22話だそうなので、あとの4話は「遠回りする雛」に収録されている「心あたりのある者は」「あきましておめでとう」「手作りチョコレート事件」「遠回りする雛」かなと予想。予想というか、最後の3つは映像化してくれなきゃ困る!!特に「遠回りする雛」は映像でどう表現するのか、ものすごく楽しみだ。今までtorneで録画していたけど、18話からは保存できるようにHDDレコーダーでの録画に切り替えたほど楽しみだ!

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

そういえば「ふたりの距離の概算」は、たまたま見た番組でキャラメルボックスの成井さんがオススメしていたんだった。成井さんも古典部シリーズを楽しんでいるようだったので、ああ、これは私も古典部シリーズを好きになるはずだわと思った。

早くこの続きを読みたいなー。

*1:これはきっとこう解釈していいのだろうと思いつつも確信が持てなくて、他の人はどう解釈したのかと気になって感想書いてるブログなどをいくつか検索したら、やっぱり思ったとおりだった。