最近読んだ漫画

海月姫(1) (KC KISS)

最近6巻が出たばかりらしく、Twitterでちらほらタイトルを見かけたので「海月姫って何？面白いの？」とつぶやいたら、同僚が貸してくれました。好き嫌いがあるからとりあえず2巻まで読んでみて、などと謙虚なこと言われたけど、いやこれ面白いって！すぐ続きを借りてしまった。巻数が進むごとにどんどん面白くなっていくし。6巻まで読んでしまったので、続きがとても気になる！

東村アキコの作品は「ママはテンパリスト」しか知らなかったけど、ママテンは育児エッセイだから面白いのかと思いきや、この人やっぱり面白い話を作るの上手いんだわー！巻末の、作者自身の青春の思い出話も結構面白かったし。

再開発事業で地上げされかけている古い下宿「天水館」に住むクラゲオタクの月海が、オシャレ女子を装う男子・蔵之介と出会って、クラゲをモチーフにしたドレスを作ることに目覚め、天水館の住人たち（30代ニートの腐女子）や人形ドレス職人（やっぱりオタク女子）も巻き込んで、地上げに対抗するべくクラゲ・ドレスで儲けて「天水館」を守ろうとするお話。これだけだと何のことやらサッパリ分からないな（笑）。でも、この漫画を読むと、なんだか自分も何か作りたくなってくる。クリエイター魂（なんて大してないけど）を刺激されるんだよな〜。

ニートで社会性に乏しく、実家からの仕送りだけでだらだら暮らしていた腐女子たちが、蔵之介のパワーに引きずられて、不本意ながらオシャレしたりドレスを作ったりモデルにまでなっちゃって、どんどん変わっていく様子にも、なんだかわくわくする。

登場人物のキャラがみんな濃いのも笑える。総理と、三国志オタクのまややが結構好きかも。まややみたいな人が実際にいたらドン引きだけど！

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

これも前から評判を聞いて気になっていたら、同僚に貸してもらえました。借りてばっかりだな！

最初に読んだときは疲れていたせいか、周りが言うほど爆笑でもないよと思ったけど、もう一度読んだら後からジワジワ可笑しくなってきた。これもやっぱり1巻よりは2巻と進むにつれ面白くなっていると思う。

帝政ローマ時代の浴場専門の建築技師が、どういうわけか浴場を通して現代日本の浴場にタイムスリップしてしまい、毎回何かしら日本の風呂文化を持ち帰って、それを取り入れた浴場を作って評価され、皇帝にまでお声がかかるような出世をとげていくというお話。自分が移動してきてしまう場所が未来の世界だとは理解していないがために、主人公が日本の風呂文化（トイレの時もあったけど）について驚いたり考察したりする様子がいちいち笑える。でも、現代日本で見聞きしたものを、どうにかローマの技術で再現して取り入れるオチに感心させられる。

しかしまあ、日本の風呂文化と古代ローマの風呂文化は意外と似ているんだなーと改めて思った。風呂限定でしかタイムスリップできないため、ネタ切れしないか心配だ。