絵本「アイウエ王とカキクケ公」

子供と図書館に行ったときに、絵本コーナーで見つけて思わず借りてしまった絵本「アイウエ王とカキクケ公」。内容は、「カキクケ公国」に占領された「アイウエ王国」が、「サシスセ僧」という僧侶の指導のもと、「ハヒフヘ法」という戦法を用いて「ナニヌネ野」で戦い、勝って平和を取り戻す、というお話。

アイウエ王とカキクケ公 (童心社の絵本 20)

アイウエ王とカキクケ公 (童心社の絵本 20)

全編あいうえおのダジャレで展開されていくこのセンス、すごく好きだ!日本語のダジャレなので、もちろん作者は日本人なのだけど、絵は外国っぽいのがまた面白い。外国というか、安野光雅さんぽいかな?

この絵本のあらすじをTwitterでつぶやいたところ、すぐ何人かから反響があって、「タチツテ塔にはお姫様が幽閉されている?」とか「敵が立てこもるのがタチツテ塔?」とか「マ行が思いつかない!」というリプライがきた。すごいな、みんな鋭い!

しかし「タチツテ塔」は確かに登場するけれど、残念ながら、閉じ込められるのはお姫様ではなく捕虜になったアイウエ王(おじさんです)なのだった。それに対して、最後に敵のカキクケ公爵が入れられる牢屋が「ラリルレ牢」!あとマ行は「マミムメ猛」という猛獣型の戦車を作る・・・という超展開!それは思いつかないって。

ちなみに、アイウエ王国のお話本編のあとにさらにオチがあって、それは「あとがき」を読むと、なんでそういう構成になっているのかが分かるようになっていた。その作者の思いも面白かった。

2歳の息子にはまだ難しい絵本だけど、これはいつか買う!