プラダを着た悪魔

テレビで放送していた「プラダを着た悪魔」。最初の30分見逃したので、ミランダのアシスタントに採用された当初のアンディのダサさはよくわからなかったけど、それでも彼女がどんどんファッショナブルに変身していく様は面白かった!

私も本来のアンディと同じく全然オシャレさんじゃないので、この映画に出てくるプラダだのシャネルだのの価値は正直ピンときていないけど、ゴージャスな世界やファッションは楽しめた。それに、ファッションのことは分からずとも、例えばパリコレにかけるエミリーの意欲や憧れは何となくわかる。だから、ゲイ(?)の同僚ナイジェル(だっけ)も言っていたように、この世界に真剣に憧れる人が大勢いるというのに、ロクに知ろうともせず文句ばかり言って場違いな雰囲気を醸し出している同僚がいたら、そりゃムカつくし「やめれば」と言いたくもなるわな。たまたまファッションの世界が舞台だったけど、これは働くということ全てに言えることかな。

で、ナイジェルの説教に心を入れ替えて(?)流行のファッションに身をつつみ、ミランダに認められるべく奮闘するアンディ。恋人や友人とギクシャクするようになってしまい、私生活は犠牲にしたけれど仕事ではチャンスを手に入れ、ミランダにも認められる。

これってこのままファッション出版界で上り詰めていく話なのかと思いきや、結局は初志貫徹というオチ。なるほどねえ。ミランダが推薦状を書いてくれたんだから、彼女のもとで修行したことは決して無駄ではなかったと。しかしジャーナリストになったら、ミランダほどの鬼上司はいないにせよ、やっぱり忙しくて私生活が犠牲になりそうな・・・。

鉄の女に見えたミランダも、家では子供を愛し気遣う母であり、夫との不仲に悩む妻だったという展開も良かった。

ちなみに、この映画が放送されたせいだと思うけど、ネット上で福島みずほさんの「プラダを着た悪魔」感想が話題に上がっていて、その感想の中にあった

男だって、難しいけれど、公私の関係は、やっぱりまだまだ女性のほうが、難しいだろう。女性は、家庭を大事にして当たり前、男性は、家庭を大事にする人は、本当に素晴らしいとなるわけで、なんか挙証責任が転換をしている感じだ。当たり前が違う。

という文章が印象的だった。