官僚たちの夏 #1〜#4

録画していた1話、2話をようやく見て、4話はリアルタイム視聴。その勢いで3話の録画も見てしまった。いやー、面白い!遠い昔に社会科で習った知識総動員だわ。ドラマ見ただけで勉強したような気になる。自動車、テレビ、コンピューターときたら、「プロジェクトX」が頭に浮かんだ。

あんなテレビもまだこれからっていう、オリンピック開催地にもなるかならないかっていう時代に、もうコンピューターが存在していたとは。あの巨大コンピューターすごかったなあ。富士通で保存されているものらしいけど、昔はあんな機械だったのねえ。

オープニングの映像も面白い。戦後の焼け野原にあっという間に建物が建ち、高速道路ができていくアレは、CGなのかな?最初、定点観測した写真が残っていてそれをつなげているのか?と思ってしまったけど、んなわけないよね。ちなみにBGMが「鹿男あをによし」のエンディングに似ている気がするのは私だけ?なんだかとてもテンション上がる音楽だな。第1話の、自動車の試験運転のシーンでもこの音楽が使われていて、なんだか見てるこっちも気分が高揚してしまった。

あの自動車にしてもテレビや冷蔵庫にしても、大道具小道具をそろえるのにお金かかってそうだなあ。しかし予算がちゃんと使えるのなら、美術さんは楽しい仕事してそうだなと想像。

そのうえキャスティングがまた豪華で驚く。で、なんといっても堺雅人!今回の役はいいなあ。熱くて知的で働き者の通産省官僚の庭野。似合ってるよ〜。イケてるのかダサイのかさっぱり分からないあの髪型がまた目を引く。この4話ではちょっと影が薄かったけど、5話はコンピューターの話に戻るみたいなので、また活躍が見られるか?

佐藤浩市演じる風越は、このドラマの舞台の昭和30年代より30年後の時代に育ってきた自分から見ると、とっても保守的で青すぎるように思えて、ちょっとウザイ(笑)。片山役の高橋克典あたりが演じると爽やかになりそうだけど、佐藤浩市だからうざくなっちゃうのか?そして高橋克典のほうは今回ちっとも爽やかじゃないクールな役なんだけど、なぜかやっぱり爽やかさんに見えてしまう。ので、この2人に若干違和感が。他の高橋克実船越英一郎吹石一恵北大路欣也佐野史郎はみんなそれぞれハマり役。

しかし国際協調派も国内産業保護派も、どちらの考えも一理あり。なかなか難しい問題だということはよく分かる。日米関係も、今とはまた違うわけだし、今の私の視点で考えるのとは全然違うのだろう。こうやって官僚たちが頑張ったおかげで現在の日本があるんだなあ〜、とまじめに考えてしまった。もちろん現場の企業の努力とかも大きいわけだけど。・・・ああ、やっぱりプロジェクトXだな。

日曜の夜に見るには内容が濃すぎるせいか?視聴率は振るわないみたいだけど、個人的には楽しみなドラマです。