まんが「大奥」4巻

年明けてからようやく読んだ。

大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)

ついに家光編完了。意外にあっさり次の世代へ移ってしまったけど、きっと男女逆転世界の完成とともにこの物語での家光の役割は終わったからなのだろうな。それにここまでが濃くて長かったから、これくらいで良い塩梅なのかも。

ついでにこの機会に1巻から通して読み直してしまったんだけど、いやー、よくできてるわと改めて感心した。何が良いって、タイトルは「大奥」ながら町民や農民の暮らしも交えながら男女逆転江戸時代の成り立ちを描いている点。庶民の生活にも触れているから、妙にリアルだ。それに、人口が減って貴重になった男は「種」として大事にされたため働かなくなり、仕事も家事育児も女が全てやるようになったという設定や、だから農村では年を取った男は厄介者になってしまったという話がいかにもあり得そうなことで、なるほどと思ってしまった。

ここから先、吉宗の時代までどうつながっていくのか読むのが楽しみだな。1巻で超長生き老人として登場した村瀬の変遷もちょっと楽しみ。5代将軍の頃にはだいぶ年取ってきてたけど、これからまだまだおじいさんになっていくんだよねえ・・・?

それにしても、玉栄があんなオッサンになっていてちょっとショック(笑)。まあ、そこは史実に合わせての変化なんだろうけどさ。やっぱり権力を手にすると人は変わってしまうということか。