[アニメ] 魔法少女まどか☆マギカ

先日ようやく放送された10話〜最終回の12話まで一気見した!いやー、最後は壮大な結末だったなあ・・・。

見始めたのが8話からと遅めだったので、7話までの話はネットで調べただけで映像では見ていない*1のだけど、それでも結末を知りたくなるようなストーリー展開にひきつけられた。9話まで見たところで震災が起きて放送休止になってしまい、このまま放送されないんじゃないかという話も出たせいもあって、よけい盛り上がった感もあるけれど。

リアル知人のアラフォー男子や若者たちがTwitterで熱心にまどマギの話をしているを見たのがきっかけ。そんなに面白いのか、どれどれと思って見てみたら、いかにもなタイトルバックや萌え系キャラデザインに若干ひいたんだけど、お話は深夜アニメらしくダークだし、キュゥべえの存在が妙にツボに入った。この可愛らしい絵柄から想像するのとは真逆の内容というギャップが多くの人に受けた点なのかも。あと、「魔女」の描写や異世界の背景美術も独特で面白かった。

確か9話で、ほむらとまどかが以前どこかで知り合っていて、未来を知っているほむらは、まどかが魔法少女になって起きる悲劇を阻止しようとしているらしい、ということが明かされていたと思う。で、10話ではほむらのこれまでの戦いが描かれ、彼女が何度もループしてまどかが魔法少女になるのを止めようとしてきたことが明らかに。この10話は、見ていて鳥肌が立った。「泣ける」という感想をよく目にしたけど、それも納得。ほむらの孤独な戦いは確かに泣ける。いつもと構成が違って、主題歌をエンディングに持ってきている点でも、この10話が最終回に次いでものすごく重要な話だったことが分かる。

11話のラストもうまい展開だし、12話も切なかったけれど、10話のインパクトがありすぎて、何か書くとしたら10話の内容ばかりになってしまうな・・・。最初(1ループ目)の時間軸ではオドオドしたおとなしい女の子だったほむらが、ループを繰り返すうちにどんどん強くたくましい魔法少女に成長していく様子は、なんだか可憐な少女が結婚と出産を経験してたくましい母ちゃんに変貌していく姿みたいだなと感心してみたり。11話でキュゥべえが言っていたように、ループを繰り返すことで結果としてまどかの魔力が強大になり、それがもたらす悲劇も強烈なものになっていったという設定にも、なるほどなとうなった。やればやるほど悪い結果を招く、ほむらの絶望感といったら!こういう話を組み立てた制作陣はすごいなあ。

さて、ほむらのループのせいで強大な魔力を得るに至ったまどかは、その魔力に見合うくらい壮大な決断をしたわけだけど。初見ではこのオチがいまいちピンとこなくて、頭の中で反芻したり、録画をもう1回見て、ようやく飲み込めた。キュゥべえの記憶すらも書き換えられてしまったわけですね。インキュベーターの戦略とやらが前提から変わってしまった世界では、彼らも魔法少女モノにありがちな可愛いマスコットに見えてしまうのがまた不思議。

しかし魂だけが残って「神になる」かのような描写で思い出すのは「火の鳥」だなあ。何巻だか忘れてしまったけど、人類が一度滅びた後にもう一度人類誕生を見守ることになった主人公の話があったと思う。あと、ループという点では「ゼーガペイン」とか、「君といた未来のために」やその元ネタの「リプレイ」とかね。あ、主人公の過去も未来も知っている謎の美少女転校生、ってミサキシズノじゃん!

書きたいことはいろいろあるけど、まとまらないので、ひとまずこのへんで。

*1:後で1〜7話も見ました