青い文学シリーズ こころ

ようやく録画を見た。前後編をなぜ1時間SPとして放送するんだろう?と思ったけど、なるほどこういう構成だったのか。ひとつの出来事を、複数の人物の視点から描くという方法自体は珍しくはないけど、原作では「先生」の主観でしか語られていないものを「K」視点からも描いて、しかも先生バージョンでは夏だったのがKバージョンでは冬になるというのは、ひと工夫あったなと。

Kバージョンも全くの創作というわけではなく、原作での台詞や描写を使って再構成していたのはうまいと思った。

しかし「お嬢さん」がなあ・・・。あれは原作のイメージとはだいぶ違うー!棒読みな感じの声も、キャラデザインも脳内イメージと全く違う。まあ、あくまで私の勝手なイメージだけど。彼女の行動がどちらも本当だったとしたら、相当ひどい女じゃない?と思ってしまった。ああいう感じにするんだったら、どうせなら最後に「お嬢さん」視点での真相(?)を描いてオチにしたほうが面白かったかも。

「K」はそのままKと呼ばれていたのが笑えた。「先生」の呼び名はどうするかと思いきや、なるほどそうきたかと。主人公の堺雅人はまたいい感じではまっていた。「先生」の絵はちょっぴり絶望先生っぽかったな。