ハケンの品格 #5

大前さんは、昇降機検査士(だったか?)の資格も持っていたのか〜。第1話の特殊車両に続き、現場系の資格再び。ああやってロープを使えば一人で上り下りできるもんなんですねえ。なんか感心してしまった。それにしても、あの作業着はどこから持ってきた?

ハエ呼ばわりされた東海林さんは元のアンチ派遣に戻ってしまった、というよりさらに悪化したかに見えたけど、一人エレベーター上に取り残された大前さんを助けてくれたのはやっぱり東海林さんだった。それなのに、悔しそうに喧嘩を売る大前さんは素直じゃないなあ。お礼くらい言えばいいのに。しかし東海林もやられっぱなしじゃなくて、あのあと小笠原さんを囲む会(?)に行く話をしているときに「あんたには聞いてない」と大前さんにやり返していたが。この2人の小競り合いはなかなかいい感じになってきた。

そういえば今回の森ちゃんは特に失敗してないな。なんか仕事も少し早くなってきたようだし、少なくとも実務では小笠原さんより役に立ってるんじゃないのか?

10年前はバリバリの営業マンでも今はパソコンひとつ満足に使えなくて老兵と化していた小笠原さんの価値は、手書き書類時代の納品書のありかを知っていたり計算方法を熟知していたり、生き字引き的な存在自体にあったというオチはありがちだなー。そういう類の人ってでも、技術職だったら定年後も確かに必要な存在だろうけど、営業職ではどうなんだろう?やはりパソコンくらい使えてくれないと現実には困りそうだ。そもそも、国税局の査察なのに書類の扱いがズサンすぎというツッコミはさておき。

「派遣は3ヶ月に一度リストラの恐怖にさらされる」という大前さん。もしかして、大前さんが更新をしないのは、かつてリストラにあったことがトラウマになっていて、その恐怖を避けるためなのかな。意外と小心な彼女の内面が垣間見えた場面だった。

あと他にも、小笠原さんのことを「会社に甘えて危機感がなさすぎた」とか、東海林と里中に「次はあなたたちの番かもしれない」という大前さんの台詞にはちょっとドキッとした。

しかし小笠原さんをどう思うか大前さんに聞く部長はどうかと思う。東海林さんは派遣のくせに社員の人事に口を出すなんて云々と怒っていたが、そもそも意見を求める部長のほうに問題があるぞ。派遣とか社員とか関係なく、聞かれたら正直に答えざるを得ないこともあるわけだから。

今回のツボ。「大前が制御不能になりました」とひたすら謝る一ツ木さんの演技が妙に舞台っぽかったこと。