ハケンの品格 #1

あまり期待しないで見たのに、いろいろな意味で面白かった。「とっくり」「お時給」「クルクルパーマ」などの面白単語も次々飛び出し、突っ込みどころ満載だ。

冒頭からいきなり仕事始め式で餅つき大会。女性社員は着物着てたぞ!いくら丸の内だからって、今どきそんな会社あるの?派遣を完全に見下している社風(?)にしても、あんなのありえないし。企業が派遣を導入するようになってから何年も経っているのに、未だにうまく活用できていない会社の見本みたいな感じだな。派遣がすぐ辞めちゃうのは、正社員に問題ありってか。

しかし大前さん(篠原涼子)の態度も、いくらスーパー派遣だからって面談(面接って言わないんだってね)で挨拶しないのはないだろう。タダモンじゃない雰囲気を出すための演出なのかもしれないけど、ちょっとねえ。あれじゃ東海林(大泉洋)たちが怒るのも無理はない。でも、彼女がそういう風になってしまったのは、過去のリストラ経験に原因がありそうな様子だったな。

そんな大前さん、仕事はきっちりデキる風ではあったけど、まだまだ「スーパー」というほどの描かれ方ではなくて物足りなかった。むしろ本来の業務とは関係ない、特殊車両の免許を持っていたということに「さすがスーパー派遣!」と思ってしまったぞ。

仏頂面の篠原涼子は、雪平系キャラだな。「とっくり」のせいか、顔が妙に丸く見えたのが気になってしまった。でも、こういう役も合ってる。この人、昔はおバカな女の子キャラばかりだったのに役の幅が広がったよねえ。

大泉さんはまあ、いい具合にハマっていたっていうか空回りしていたっていうか。「とっくり」なんて言葉久しぶりに聞いたよ!その大泉さんも「クルクルパーマ」とか言われちゃって、今どきそんな言葉使わないだろう(意訳)とかなんとか言い返していたのは笑った。アドリブかと思うような、いかにも彼が言いそうな台詞だったので。

小泉孝太郎もなかなかハマっていた。大前さんに睨まれてビビったり、教えを請うたりする若い主任という役どころがピッタリ。

加藤あいは、なんかこういう子本当に居そう〜という感じでリアルだった。パソコン使えないのにできるって言っちゃったり、大事なプレゼン資料を家に持って帰ってしかもタクシーに置き忘れちゃったり、ダメすぎ。普通だったら即クビだろうけど、小泉孝太郎ともども大前さんに鍛えられて成長していく役どころかな?

ところで、丸の内なのに500円でランチが食べられるあの定食屋、本当にあるんだったらぜひ知りたいよ!