世界ふしぎ発見!「天空の聖地 モン・サン・ミッシェルの謎」

久しぶりにふしぎ発見を見た。なかなか面白かった。⇒番組公式サイト

モン・サン・ミッシェルって、のだめ15巻にも一瞬だけ(イラストだけ)出てきたアレだな、くらいの知識しかなかったけど、「日本人が最も憧れる世界遺産のひとつ」なんだそうだ。番組中ではベスト3に入ると言っていたが、あとの2つってなんだろう。ちなみにミッシェルとは大天使ミカエルのことだとか。てことは「笑う大天使(ミカエル)」のミカエルですか。

建物の全景を改めて見ると屋根が尖塔形なので、「お、これはゴシック建築か?」と思ったら、やはり基本形ができたのは13世紀だとのこと。ゴシック様式らしく、教会内部にはステンドグラスもあった(もっとも、あとで調べたら主要部以外には他の建築様式も使われているらしいが)。そしてこの時代に建てられたゴシック洋式の建築物(シャルトル大聖堂やランス大聖堂、ノートルダム大聖堂など)は、高さを競うようにして建てられたのだとか。モン・サン・ミッシェルの場合は、山の傾斜を利用して建てたところがポイントだったのかな(うろ覚え)。

1300年前(8世紀)から800年かけて建造されたそうで、英仏百年戦争の時代は対イギリス用の要塞として、フランス革命の時代は牢獄として使われ、そのたびに修道院は廃止されるという複雑な歴史を持っている。地下にある牢獄跡を見たら、これがまたえらく暗くて恐ろしい部屋で、なんか鎌倉宮の土牢(護良親王が幽閉されたとされる牢)みたいだなと思った。

モン・サン・ミッシェルの周りは、潮の満ち引きによって海になったり陸になったりする。干満の差は十数メートル。19世紀にこの島と陸をつなぐ道(土手)が作られるまでは潮に飲まれて亡くなる人も多く、命がけの巡礼だったらしい。

でも、その土手が潮の流れをせき止めてしまい、最近は島の周りが急速に陸地化しているそうだ。羊とかが映っていたので、牧場ができているのか?このままでは海じゃなくて緑地に浮かぶ島になってしまう。地球全体で見れば緑地が増えるのは結構なことなんだけど、この場合はそうもいかないだろう。ということで、近い将来道路は取り壊されて橋に替わる予定だそうだ。