14才の母 #4

ううーむ、ただお腹の子に「会いたいから」って理由だけで産む決意をしたっていうのが解せない。しかも、桐ちゃんとはもう会えないかもしれないって分かった上で、それでも産みたいと思うのだろうか。理屈じゃないってことなんだろうけど、あれでは到底「お父さんとお母さんを納得させるだけの理由を言いなさい」の答えにはなってないんじゃないかな〜。

未希の同級生たちがぎゃーぎゃー非難するシーン。最初はなんて意地の悪い子たちなんだろうと思ったけど、よくよく考えると当たり前の反応なのかもという気がしてきた。普通、同級生が学校やめて子供産むなんて聞いたら、引くって。

まあ、それでも彼女たちは所詮他人なので、「名門に傷が付く」なんて言っても縁を切ればそれまでなんだけども、弟はかわいそうだなあ。姉の勝手な思い込みによる行動で一番被害に遭うのは、実は弟なんじゃないかという気がしてきた。両親とも今は未希のことで頭いっぱいで、弟のことは放ったらかしのような描写が見られるんだけど、こんなときだからこそ弟のことをもっと気遣ってやれよ、と思ってしまう。

生瀬勝久田中美佐子は相変わらずいい味出してるなあ。未希パパは、「男の人が泣くのを初めて見た」と桐ちゃんが衝撃を受けるのも納得なほどの名演技だったし、全力で反対する未希ママの怒りは圧巻だった。もっと言ってやれ!と思ってしまいましたよ。例えこのドラマが出産に向かう方向だとしても、両親は簡単に認めちゃイカンよ。

しかしどういうオチをつけるつもりなのかなあ。「テレビ番組を斬る!」のポッドキャストでは、ドラマの影響力(妊娠しても結局周りが助けてくれるから大丈夫と安易に考える若者が出てくるかもしれないという点)を考えると、ハッピーエンドではなく悲劇で終わらないとだめなんじゃないか、というようなことを言っていた。悲劇とまではいかないにしても、もの凄く苦労する展開は見せないといけないだろうなあ。いろいろ考えさせられる。