のだめカンタービレ #1

いやー、面白かった!漫画原作のドラマで、ここまで面白かったものは見たことない。「電車男」のスタッフだと聞いていたので、あとは脚本がコケなければ大丈夫だろうと思っていたんだけど。台詞はほぼ原作通りだったし、千秋とのだめの出会いから連弾するまでの展開もほぼそのままだったので、コケようもなかった。のだめが酔っ払った千秋を見つけたときの画面構成まで原作と同じだったのはちょっと感動したよ。

オープニングもエンディングも歌謡曲ではなく「ラプソディー・イン・ブルー」などを使っていた点も良かったし、漫画のようなオーバーリアクションも寒くなかった。のだめのレッスンバッグとかプリごろ太のぬいぐるみとか、小物もちゃんと揃えてたな〜。のだめの着てるワンピの色柄も原作のイメージそのまま。清良が同じ音大の生徒になっていたり、細かい設定変更はあったものの許容範囲かな。原作だとこの時点ではまだ登場していない峰や真澄ちゃん、桜、河野けえ子を要所要所で登場させるのもうまいと思った。

キャストも当たり!玉木宏って聞いたとき、正直え〜って思ったけど、白シャツがよく似合ってて髪型も背格好も千秋っぽい!上野樹里は期待に違わずのだめだった。「ぎゃぼー」だの「はう〜ん」だの、のだめ語を発していても自然に聞こえるのが凄い。小出恵介の真澄ちゃんや瑛太の峰も、思った以上にハマってた。瑛太は正直どうだろうって思ってたのに、峰パパ(伊武雅刀)とのやり取りはまさしく峰親子だったよ!彩子(上原美佐)もなかなかいい。最初に登場したときはちょっと声が低いのが気になったけど、歌う場面の表情(目)が怖くて良かったので、これならいいかなと。明らかに吹き替えってのが分かる歌いっぷりだったけどね。あれは「魔笛」の女王のアリア?「コシ ファン トゥッテ」も聞いてみたい。

ハリセン(豊原功補)と谷岡先生(西村雅彦)にはやられた〜。特に西村雅彦!まさかヅラとは。そうくるか!豊原さんはある程度想像通りだったけど、千秋をハリセンで殴るあのシーンに笑った笑った。ハリセン妻・かおりちゃんがいまだに見えるという「薔薇をしょってる耕造さん」の図を豊原さんに是非やっていただきたい。

そしてシュトレーゼマン!一体何人なんだかさっぱり分からない怪しい人物に仕上がっていたけど、もうあれはあれでいいです。あの役は、日本の俳優がやるとしたら竹中直人にしかできないよ。

と、こんな感じで初回はかなり満足でした。強いて言えば、千秋が体験した胴体着陸シーンの飛行機があからさまにショボかったのと、ヴィエラ先生が年寄り&ハゲだったことか。あのヴィエラ先生はないよな〜。10年前でアレだったら、今いくつなんだよ?しかし子供時代の千秋役の子、発音がやたら良かったのには感心した。

初回は顔見せ的なところもあったので、本当に面白いかどうかは次回にかかってるのかな。この勢いで最後までいってほしいです。