結婚できない男 #12

あー、今期一番面白かったドラマが終わってしまった。残念だ。12話って最近にしては結構長いほうだけど、全然飽きなかった。「弁護士のくず」も全12話だったけど、最後のほう忙しかったこともあってちょっと飽きちゃったもんね。でも「結婚できない男」はもう1クール続けて見てもいいくらいだった。こうなると、第1話を見逃したことが本当に悔やまれる。誰かビデオ録ってないかなー。

信介のテレビ出演や母の入院、みちるの引っ越しなどいろいろな要因がきっかけになって、ようやくようやく信介と夏美がくっついた(と思われる)わけだけど、はっきり結婚するというオチじゃなくて、余韻を残した終わり方だったのはむしろ良かった。だから是非、2時間スペシャルとかで続編をやってほしい!他のブログでも書いてる人いたけど、「結婚できた男」とかってタイトルで完結編を!だってこのままじゃなんとなく消化不良だよ。ていうか、案外そういう余地を敢えて残したんじゃないかと思っているくらいなんだが。フジだし、視聴率良かった番組なら続編は有り得るって。「電車男」しかり、「アンフェア」しかり。

さて、前回急に信介のことを好きになってしまったみちる。思い切って「好きだ」と告げてみたつもりが、ケンちゃんのきゅうり好きについて話しているのかと勘違いした信介には全然伝わっていなかったり(あの場面笑った)、英治たちの策略で信介と2人きりになったものの気まずかったりで、なかなか上手くいかない。挙げ句、みちるの目の前で痴話げんかみたいな口論をする夏美と信介を見て、鈍いみちるもさすがにこの2人がお似合いだと気がついてしまった。

逆ギレ(?)したみちるは、ちょっと嫌な女〜と思ったけど、引きずることもなくすぐ冷めてしまった。それどころか夏美の応援をしてくれて、さっぱりしたもの。まあこうなるのは予想通りっちゃあそうなんだけど、意外にあっさりしていたので拍子抜け。

で、そんなみちるに背中を押されて、ようやく素直になった夏美。憎まれ口ばかり叩いていた今までの自分たちの会話をドッヂボールに例えて、「あなたとキャッチボールがしたい」と信介に伝える。ひゃー、これって大人の告白だねえ〜。上手い!

夏美から「ボールは投げました」と言われた信介、さてどうする?と思ったら、ちゃんとそれに応じて「キャッチボールしに」来たではないですか!まさか信介の口から「要するに、僕は、あなたが好きなんじゃないかな。・・・ダメですか?僕じゃ」なんて言葉が出るとは思っていなかったので、ビックリした。でもその、落ち着かない様子で一生懸命語る信介がなんともいい感じだった。また、信介の言葉に涙ぐむ夏美を見てこちらももらい泣きしそうな、いい雰囲気だった。

しかしその直後、「自分と自分が大事に思う人=夏美が住む家を設計しようとしたが、イメージがわかない。だから結婚できない」と言い出したときはどうなることかと思った。ええ〜、そうくるか!ってな感じで爆笑。そして最後の最後でまた信介から「どうしても」家に来てください、と夏美を誘う言葉が出てきて、またもや感動。あの信介が、自ら人を家に呼ぶなんて。

ラストシーン、信介の部屋には“2人の家”の模型がちゃんとできていた。結局あれから完成させたんだろう。だから、「理想の家」とやらのイメージができたということなんだろうな、きっと。

  • 1人手巻き寿司!冒頭からいきなり笑ったー。またえらく几帳面に巻くのね。そしていちいち美味しそうだ。
  • 前回のラストで信介の家を訪ねてきたのは、新聞屋さんだったようだ。
  • きゅうりを見つめるケンちゃんに向かって「そんなに好きか」と言った信介の言葉を、自分のことと勘違いしたみちる。思い切って告白したつもりなのに、信介はきゅうりのことだと思ってるもんだから微妙に会話がずれてて可笑しかった。
  • 「最初はあんまり好きじゃないっていうか。どっちかっていうと嫌いでした」「うん、俺もそうだな」「でも、今はあの、逆っていうか、どうしてかよく分かんないんですけど。好き。かもしれません」
  • 結局きゅうりをもらえなかったケンちゃん。名残惜しそうに信介を振り返ってるよ、カワイイな〜。
  • クラシックを聴きながら指揮をする信介、今回は立ち上がっちゃって、えらくノリノリじゃないですか。爆笑したよ。
  • テレビ出演することになった信介。番組の視聴率調べて、それが何人に相当するのか計算してるよ。暇だな。
  • 「今さら分かりきってるのに」「え?」「犬の顔色を見れば分かる」「・・・えーっと・・・みちるちゃん、何て言ったんですか?」「犬が、きゅうりが好きだって。それが何か?」「いえ」あはははは!こんなところで誤解がとけるとは。
  • 信介のシャツにダメ出しする夏美。それを気にして、家であれこれ着替えて服選びをする信介。挙げ句、夏美にメールで自分の写真を送りつけてチェックさせてるよ!笑える。これって完全に、長年連れ添った奥さんに対してすることじゃないか〜?
  • 服を選んでもらったうえに、いつもの憎まれ口をたたく始末。「しかしなんであなたに指図されないといけないんだ」「いつ私の指図聞けっていいました?」「これでもし、全国の人に不評だったら、あなたのせいですからね」ってオイ。
  • 棟梁、その赤いベレー帽はなんすか!
  • テレビ出演するだけで急に信介の株が上がった中川・桑野家。笑える。
  • 信介の母が入院!「これで死ぬのかなーと思ったら、やっぱりあなたの結婚のこと考えちゃった」「そんなに孫の顔が見たいかね」「バカね、孫は口実。あなたが心配なの」「俺の心配なんてしなくていいでしょ」「あなたは、本当の1人ぼっちを知らないのよ」「俺はいつだって1人だよ」「なんだかんだ言ったって、近くに誰かいるでしょ、いっつも。でもね、あたしが死んだら、あなたのことを考えてくれる人が、誰もいなくなるのよ。それを思うと、やっぱりねえ」・・・ううう、母親はやっぱりありがたいよなあ。しんみりしちゃった。信介も、これにはこたえたんだろうなあ。
  • 「死ななくてもすればいいじゃないですか、結婚」「誰と」「・・・知りません」この間、最高だよ。
  • テレビに出た信介のシャツが似合ってたと誉める夏美に、「でしょ?」ととても嬉しそうに答える信介。なんか珍しい場面だ!
  • コンビニの店員とビデオ屋の店員が同じ指輪してた!この前お休みしたときに結婚したのか??しかし最後までこの2人が一緒にいるところが出てこなかったなあ。それはそれで面白いけど。
  • 英治たちの策略により、みちるの家で2人きりのみちると信介。気まずそうだ。「なあ、こういうとき、頭の中で、般若心経が流れたりしないか」「しません。ていうか、知らないし」「そう」ってなんだこの会話!ウケる。そのあと英治に「般若心経ってどんなの?」って聞くみちるもナイス。
  • 帰ろうとしたらケンちゃんに引き止められてしまった信介、嬉しそうにケンちゃんをかまってます。大量に買ったきゅうり並べて「待て」とかやってるし。
  • みちると信介が2人きりのところへ夏美が来たと知って、「かえって面白い実験になるかも」とつぶやく沢崎さん。
  • 信介の出演した番組を録画していた夏美。ええー、ふつう録画までしないよね。
  • いつものバー。信介が同業者だと知って、嬉しそうに話しかけてきた金田。「金田、いいやつじゃないか」とつぶやく信介に笑った。
  • 「私も、家作ってもらおうかな、桑野さんに」「どんな家ですか」「明るくて、開放的で、人がいつも集まるような、そんな感じかな」「寂しいのが長いと、そういうの夢見るんですよ」「やっぱり、そういうこと言わないと、いられません?」「え?ああ、いや、そんなこと」「じゃあなにか、他のこと言ってください」「まあ、予算に合った家を作りますよ」「そうじゃなくて。・・・考えてみたら、私たちの会話って、キャッチボールじゃなくて、ドッヂボールばっかりだった気がします」「はい?」「相手に当てて終わり」「うまいこと言いますね」「感心してる場合じゃなくて。私は、キャッチボールがしてみたいです。あなたと」
  • 金田のホームページに、「友達」として写真付きで紹介されてる信介!見て驚く英治の「えー?」ってリアクションが面白かった。
  • 引っ越すみちるとケンちゃんへ、ありあわせの材料で餞別を作ってくれた信介。いい人じゃないか!しかもケンちゃん人形(?)とケンちゃんがそっくりでこれまた笑った。
  • 「桑野さんもがんばれ〜!」「何を」
  • 信介が1人焼き肉を食べている店で、金田も1人焼き肉してた!金田もお1人様を楽しむ「結婚できない男」だったのね。なんか服装もいつもと雰囲気違ってシンプルだったし。衝撃の事実発覚で面白かったな。
  • 夏美の診察室を訪れて、「キャッチボールしにきたんです」と言う信介。夏美のために、徹夜で家を設計しようとしたが、できなかったと。そして、できない理由がわかったと言う。
  • 「僕はこれまで、他人の住む家ばかりを設計してきました。でも自分や、自分の・・・大事に思ってる人の住む家を設計するのは、どうしてもできなかった。明るくて、開放的で、みんなが遊びに来るような、そんな家で、自分が暮らしてるのがなかなかイメージできなくて」「ちょっと待ってください。今、自分が暮らすって言いました?」「言いました。僕はずっと、結婚なんかしないって思ってきましたからね。面倒くさそうだし、メリットなんかないじゃないですか。1人のほうがいいって。でも、あなたと出会って、話し相手がいつもそばにいるのも、いいのかなって。要するに、僕は、あなたが・・・好きなんじゃないかな。・・・ダメですか?僕じゃ」「いい、かもしれません」「いい?・・・いいでしょ?ああ、嬉しいな」
  • 膝を叩いて嬉しそうにする信介。聞いてるうちに涙が出てきた夏美。こんなの珍しくて、とてもいい雰囲気で、こっちもじーんときて「ここまで来るのに長かったな・・・よかった・・・」と思った次の瞬間!信介が放った「結果的には結婚できないんですけどね」という台詞で一気に爆笑モードへ。この緩急が上手すぎるよ!
  • 「今、なんて言いました?」「嬉しいと」「その次です」「結婚できないと」狐につままれたような顔の夏美先生、「ちょっと話が見えなくなってきましたけど。結果的に結婚できないっていうのは、どういう意味ですか」と問う。観てるほうも混乱してきたよ!
  • 「自分が、自分の大事な人と暮らす家のイメージがわかない。作れそうもない。さっきそう説明したでしょ」「・・・家なんてどうでもいい」「はい?」「家なんかいらない」「ちょ・・・何言ってんですか」「そんなの賃貸でもなんでもいいじゃないですか!」「そうはいきませんよ。僕はね、理想の形にこだわるたちなんです。理想の家のイメージがわかない限り、結婚なんてできない。そう言ったんです」「まったくこの人は。結局あなたは自分のことばっかりじゃないですか!もう知りません!」あーあ、怒らせちゃったよ。夏美さん嬉し涙まで流してたのに、これじゃ涙も乾くわな。いやー、しかし笑った。
  • ロールキャベツなら、自分の家の圧力鍋で作れば10分でできると夏美に言う信介。「もしかして、うちに来いって言ってますか?」「え、まあ・・・でも、あなたが、どうしてもとおっしゃるなら」「どうしてもなんて言いません」「うー」「でも、あなたどうしてもって言うなら、行ってもいいですよ」「・・・じゃあ、来てください。どうしても」「・・・はい」笑顔の2人。
  • 夏美が作るロールキャベツの味に文句をつける信介。憎まれ口も、少しマイルドになった?